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暇と退屈の倫理学
By 國分功一郎
★★★★★
5.0
Description
「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう―現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加えて待望の文庫化。
Summary by AI
國分功一郎について
- 國分功一郎は、日本の哲学者であり、専門は哲学、政治哲学。
- 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。
- マルクス研究や政治哲学の研究で知られる。
主なテーマ
- 本書は、現代社会における「暇」と「退屈」の意味を問い直し、それらが持つ倫理的な可能性を探求する。
- 資本主義社会における労働観や、暇と退屈に対する価値観を批判的に考察する。
主要なポイント
- 暇の再評価: 現代社会では否定的に捉えられがちな「暇」を、創造性や自己探求のための重要な時間として再評価する。
- 退屈の肯定: 退屈を、現状への不満や変化への欲求を生み出す原動力として肯定的に捉える。
- 労働観の批判: 資本主義社会における労働至上主義を批判し、労働以外の価値観の重要性を説く。
- 倫理的な可能性: 暇と退屈を、自己のあり方や社会との関係性を問い直すための倫理的な契機として捉える。
- 哲学的な考察: 哲学的な視点から、暇と退屈に関する様々な思想家(アリストテレス、ハイデガーなど)の議論を紹介し、独自の考察を展開する。
評判
- 良い点:
- 現代社会における「暇」と「退屈」の意味を深く考察し、新たな視点を提供する。
- 哲学的な思考を分かりやすく解説し、読者の思考を刺激する。
- 現代社会のあり方に対する鋭い批判精神が評価されている。
- 悪い点:
- 哲学的な内容が多いため、読者を選ぶ可能性がある。
- 抽象的な議論が多く、具体的な解決策の提示は少ない。
誰が読むべきか
- 現代社会のあり方に疑問を持っている人
- 自己の生き方や価値観について深く考えたい人
- 哲学的な思考に興味がある人
- 労働観や資本主義社会について批判的に考察したい人
類似書籍
- 『存在と時間』 マルティン・ハイデガー
- 『暇と退屈の倫理学』 國分功一郎 (著者自身による関連書籍)
- 『資本論』 カール・マルクス
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