icon
icon
icon
icon
Book Info
left icon
setting icon
カント (Century Books―人と思想) book image

カント (Century Books―人と思想)

By 小牧治

book icon清水書院

Description

 「人と思想」は、世界の思想家の生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。平易な記述と生き生きとした表現を心がけ、新鮮な印象が残るように努めました。一般の方々のハンディな教養書として、また学生・生徒の参考読物として、広く本書をおすすめします。


【Century Books】人と思想 15 カント

学者であるカントは、学者だけが人間としてえらいのだと、うぬぼれていた。そして、無知の民衆を軽べつしていた。ところが、ルソーの書を読むにおよんで、目のくらんだうぬぼれを、根本からへしおられてしまった。カントは、すべての人間を尊敬することを、教えられた。すべての人の人格を尊重しないような人間は、どんな人間よりも劣った、恥ずべき人間であることを悟らされた。

カントは、ルソーの書に、わけても『エミール』に読みふけった。その美しい文章や内容にみせられた。そして、時計ほどに規則正しい日々の散歩をさえ、おろそかにした。こうして、かれは、かれの哲学のカナメ(要)ともいうべき道徳論を、つくりあげていくのである。殺風景(さっぷうけい)な、かれの書斎を飾った唯一のものが、ルソーの肖像であったということである。

Summary by AI

The summary has not been generated yet.

Readers

Reviews

Notes

close icon
Sign In
close icon
Select Languages

Which languages of books would you like to see on the main feed?

All Languages
English
Español
Français
Português
हिन्दी
العربية
中文
日本語
한국어
close icon
Share Links
close icon
Share Review
close icon
Comments
No comments yet