既存の仏教を包み超える、新たな“仏教3.0”とは。新時代を切り開く力となり得るか。白熱、スリリングな徹底討論。

Yuya Uzu

ここまで仏教に批判的考察を加えている仏教本は珍しいのでは。まさに仏教を哲学するというタイトル通りの本で、知的興奮を覚えながら一気に読み進めた。

ただ、お二人が唱える仏教3.0において最も肝となるポイントである「無心とマインドフルネスの融合」がどのように実現可能なのか、という点についてはまだ疑問が残っている。この点においては永井氏の疑問は晴れていないようだし、他の多くの読者も同じではないだろうか。

本書では解りやすい「結論」が提示されているわけではないが、ただただ議論として圧倒的に「面白い」ことは間違いない。

既存の仏教を包み超える、新たな“仏教3.0”とは。新時代を切り開く力となり得るか。白熱、スリリングな

Hondana

〈仏教3.0〉を哲学する

By 藤田一照, 永井均, 山下良道

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